管弦楽法の革新児が目論んだ犯罪計画 ターゲットはモークと母親、そして婚約者の三人だ。女装して三人に近づき、全員をピストルで射殺して、最後は服毒自殺しようというものだ。いざ決行の日。ベルリオーズは変装の…

管弦楽法の革新児が目論んだ犯罪計画 ターゲットはモークと母親、そして婚約者の三人だ。女装して三人に近づき、全員をピストルで射殺して、最後は服毒自殺しようというものだ。いざ決行の日。ベルリオーズは変装のための女性用衣装と化粧道具、ピストル二丁と毒薬を持って馬車でパリに向かう。 さて、犯行は成功したのか。。。。 成功していたら、作曲家としての名前は歴史に残らなかったでしょうね。実際不法ぎりぎりの青春時代を送った作曲家もいましたが、犯罪者となって歴史から消された作曲家もいないわけではなかったでしょう。 さて、昨年に幻想交響曲を聴いてもらった時には、一般的に作曲の動機としてイギリスの女優、ハリエット・スミスソンがパリでハムレットを上演したとにベルリオーズの片思いで終わったことを説明しました。数年後にベルリオーズは幸福な結婚をしますが、その間に、18歳のピアニストをピストルで射殺しようと思いつめた事件もありました。 しかし、その時。馬車が車輪を交換するためにフランスとの国境の岬で一次止まります。 その時、耳にした潮風、波の音に犯行を思いとどまる効果がありました。劇場での賞賛の拍手を思い出したんだろうとわたしは解釈しています。どうあれ、幻想交響曲の強烈な魅力は、作曲家の強烈な思いがあって、それが作曲から200年経過しても、私たちに伝わる強いものが有るのでしょう。 http://amadeusclassics.otemo-yan.net/e921376.html